大雨や強風、大雪などといった激しい悪天候が来たときに結構な確率で破損したり水漏れがあったりと、何かと問題も多く、天候が荒れるたびにとても心配になりますよね。
本記事を読んでいるあなたも、ガレージの屋根のどこかが破損してしまって解決法を探っているかと思います。
カーポートは、大事な車を保護する役割もあり、とても重要なものですが、めんどくささや修理方法が分からないといった理由で破損個所を放置してしまうと、とんでもない二次災害にあってしまいます。
そこで、雨漏り修理歴4年/屋根修理歴10年の私が経験した中で、修理手配をする前にしておかなければならないこと、自分で修理する際の注意事項などをわかりやすくまとめてご紹介していきます。
- S.Y
- 雨漏り修理歴4年/屋根修理歴10年
- 屋根修理が得意
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ガレージの屋根から水漏れや破損個所がある場合の適切な対処法
ガレージの屋根に水漏れや破損個所がある場合、どうしたらいいかわからなくなってしまうという方は大勢いらっしゃいます。
そこで、具体的にどんなことをしておかなければならないのか、どういったことをしておくべきなのかをわかりやすくまとめてみました。
破損個所などを発見した際、落ち着いて確認することもかなり重要なポイントなります。
是非、これからご紹介する内容を落ち着いた状態で確認していただき、二次災害などを予防できるようにしましょう。
1.原因の特定をする
まずはじめにしなければならないことはガレージの屋根の破損や水漏れの原因がいったい何なのか、どの箇所に問題があるのかをしっかりと確認することです。
代表的な屋根の破損や水漏れにつながる大きな原因は次の通りとなります。
- 強風による破損
- 劣化による破損
- 大雪などの耐久重量以上の負荷がかかった際の破損
- 落下物による破損
- 破損によるひび割れや凹み、雨どいの詰まりが原因の水漏れ
続いて、それぞれの原因をわかりやすく紹介します。
1.強風による破損
近年よく発生している台風、台風の強風の被害は決して無視できないものです。
たとえば、下記のような被害をもたらす可能性があります。
- 強風が吹いているときの飛来物がガレージの屋根にあたって屋根の板が割れたりひび割れをおこす
- ガレージの屋根自体が飛んで行ってしまう
- 砂ぼこりが強風の力により屋根に傷をつけてしまう
2.劣化による破損
環境にも大きく左右されることではありますので、一概に断言はできませんが、おおよその耐久寿命は下記の通りです。
- 屋根の材質がポリカーボネートで、柱がアルミの場合:15年程度
- 屋根の材質が塩化ビニルで、柱がスチール製の場合:10年程度
耐久年数を超えてくると当然破損しやすくなります。
3.大雪などの耐久重量以上の負荷がかかった際の破損
続いて3つ目は、特定の地域に限定されることですが、大雪の日などにガレージの屋根の上に雪がどんどんたまっていくことがありますよね。
その積雪を放置してしまうと、重量オーバーとなり屋根素材が割れることがあります。
4.落下物による破損
4つ目は強風時の飛来物とも似ている内容ですが、ガレージの屋根がバルコニーと近い家によく起こる破損原因です。
花瓶や植木鉢を落としてしまった衝撃でガレージの屋根が割れるといったご相談を頂く印象が多いです。
5.破損によるひび割れや凹み、雨どいの詰まりが原因の水漏れ
本来水をはじき、雨どいに流す部分に水がたまることが雨漏りの主な原因になります。
ただし、屋根素材のひび割れや凹みというのは、目に見えて確認しずらい場合が多いです。
その状態を認知できていないまま大雨の日が来たりすると、排水用の雨どいにごみや埃がつまることでうまく排水できず、水がたまった部分から雨漏りとなることもあります。
頻繁に確認する必要はありませんが、定期的な確認や、台風が過ぎたあとなどはしっかりと状態を確認することが大事なポイントとなります。
2.2次被害を抑えるための対策をする
ガレージ屋根の破損や劣化というのは、自分の車を守ることができなくなるだけではありません。
自宅にあるガレージの屋根素材が強風で飛んで行ってしまい、どこかの建造物などを破損した場合は賠償責任に問われます。
しかも基本的には所有者の責任となることが多いです。
しっかりとした定期的なメンテナンスや、ガレージの状況確認をすることが自分の身を守ることにもつながります。
自分でガレージの屋根を修理する方法
最近は災害が多いこともあり、破損する度に業者へ修理を発注していては管理費が高くなってしまう!と感じる方も多いのではないでしょうか。
天災の他にも、海沿いの場所ならサビが発生しやすいですし、雪がよく降る地域では積雪による破損もあると紹介しました。
できるなら自分で直せたほうが、確実に出費を抑えることができますし、応急処置をすることですぐに修理できない状況でも少しは間を持たせることができます。
ということで、自分でガレージの屋根を修理するときの流れや、材料費などのおおまかな金額の相場、修理時の注意事項を紹介していきます。
といっても、支柱が折れ曲がっているなど自分で修理できない場合はしっかりと業者へ依頼するのがいいので、屋根のパネル交換に限定して解説します。
修理する流れ
自分でガレージ屋根の修理を行う場合、大まかに分けで下記の手順で修理していく必要があります。
- 破損個所のサイズを測る(交換が必要なパネルの大きさ)
- パネルを購入する(できればポリカーボネートのパネルが良い)
- 破損部分のパネルをはがす(破損しているパネルが残っている場合)
- 新しいパネルを貼る
修理作業をする際は高所作業になり危険が伴うので、しっかりと安全対策をするようにしましょう。
なお、破損部分のパネルはがし漏れや、ビスの取り除き漏れがある場合はしっかりとパネルを貼ることができず、新たな破損の原因になるので注意が必要です。
材料などのおおまかな金額相場
作業に必要な小道具などもふまえてそれぞれの金額の相場を紹介します。
電動ドリル | 5,000円~ |
ポリカーボネート板 | 2,000円~ |
ビスの破損などがなければ1万円かからずに修理できる場合もあります。
屋根のポリカーボネート板については大きさによって料金が変わってくるので、最低ラインの目安として覚えておくと、予算が立てやすくなりますね。
ちょっとまって!自分で修理する際の注意点は?
さくっと自分で修理する際の流れや必要料金をご紹介してきましたが、そこで少しストップです。
作業に入る前にしっかりと注意しておかなければならない点を把握し、トラブルのない修理にしていきたいですよね。
せっかく屋根板を張り替えたのに、大事な箇所を見落としてまた取り外さないといけないときの絶望感は結構精神的に辛いものがあります。
というわけで、作業時の注意点をしっかりと簡潔にまとめました。
- パネルサイズ:長さ、厚さ、幅を測ろう
(小さいと張り替えが出来ないので、実際の計測より10cm程度大きめのサイズを購入するとなおよし) - 屋根パネルを購入する際は、当時の工事業者に相談しよう
(全替えの場合は問題ないですが、一部の場合、色や特殊なサイズがあるときなどは施工業者に確認するのが安全です) - 屋根押さえは破損しやすい!取り外しの際は慎重に扱おう
- 必ず2名以上で作業しよう
- 高所作業になるため、安全対策も忘れずに
- 自分での修理はあくまでも応急処置であることを認識しよう
作業では怪我などの取り返しのつかない事故になる場合もあります。
しっかりと安全対策はやりすぎなくらいしておくのが本当にオススメです。
カーポートの屋根修理を業者に依頼する場合の費用相場や注意点
先に自分で修理する方法を紹介しましたが、安全面やクオリティを考えるとやっぱり業者に修理してもらうのが一番です。
ただし、そうするといったいどれくらいの料金や時間がかかるのか、イメージがつきにくいですよね。
そこで、大まかな相場感や作業時間帯をまとめてみました。
修理業者に依頼した際の修理費用相場
それでは、それぞれの修理箇所で業者へ依頼したときの費用感をみていきましょう。
パネル交換 | 1.5万円~ |
カーポート全交換 | 18万円~ |
アルミサッシ枠交換 | 2万円~ |
支柱交換 | 7万円~ |
コンクリート打設 | 2万円~ |
修理の場合、一度撤去して新しく再設置した場合のほうが安い金額になる可能性があります。
しっかりと業者と相談していくことを心がければ、余分な料金を払わずに済みますので、是非ご注意ください。
修理完了までどれくらい時間がかかる?
それでは続いて、修理完了までにどの程度の所要時間になるでしょうか。
もちろん修理箇所によって異なるものではありますが、おおまかな修理時間は下記の通りとなります。
パネル交換 | 数時間~1日 |
カーポート全交換 | 約3日 |
アルミサッシ枠交換 | 数時間~1日 |
支柱交換 | 約1日 |
カーポートの全交換以外については多く見積もって1日と考えていても問題ないでしょう。
ただし、天候等にも左右されますので、あくまでも目安として見積もっておくことがポイントです。
修理業者選びで注意したいポイントはこれ!
正直なところ、修理業者によっては見積もり時点でかなり高い金額を提示されることもあります。
そこで、しっかりと信用できる業者だと感じるポイントを紹介していきます。
- 施工実績が多い
- 現地調査をしっかりと行う(依頼主であるあなたの意向も確認してくれる)
- 安さを前面に押し出したりせず、見積もりの項目がはっきりとわかる
- アフターサポート、補償が充実している
上記の4つは本当に最低限おさえておくべきポイントです。
このどれか1つでも違うなと思う場合は、別の業者に依頼するように注意しましょう。
あやふやな内容であったり、施工後の補償やフォローがない業者はなにかトラブルがあった際に、泣き寝入りになる場合も多くあります。
しっかりと信頼できる業者に依頼することで、施工後も気持ちよく使えることでしょう。
まとめ
さて、今回はガレージ(カーポート)の屋根の修理について解説してきました。
実際、悪徳業者がいることは否定できなからこそ、しっかりと信頼できる業者へ依頼できるよう注意することが大事です。
また、日ごろから状態を定期的に観察することで、大ごとになる前に解決できる可能性が大幅に増えます。
今回紹介した内容をしっかりと把握し、修理計画を立てていくようにしましょう。
お電話すぐに対応いたします。