防水工事による雨漏り修理の種類と自分でできる防水の方法
  • 雨漏りが発生したときに行う防水工事ってどんな種類があるだろう?
  • 自分でできる防水の方法はあるかな?

天井や壁から急な雨漏り。
放っておくと以下のようなさまざまなデメリットを引き起こす可能性があります。

  • 建物の劣化やカビなどで匂いの原因
  • 健康被害
  • 火災の原因
  • 住宅の資産価値の下落

できるだけ早く修繕した方がが良いのですが、雨漏り直すことは時間がかかり、施工費用も雨漏りの箇所や施工の仕方によって様々です。
本記事を読んでいただくことで、防水の種類や施工する箇所がわかり、業者に委託する場合にしっかりとした知識を入れておくことで不安なく相談することができるようになります。

また、ご自身でできる応急処置の方法も解説するので、雨漏りを修理したい方は是非参考にしてみてください。

本記事の執筆者
  • H.N
  • 防水の工事歴6年
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防水工事をする前に雨漏りの原因箇所を知ろう

防水工事による雨漏り修理

雨漏りの原因は様々なケースがあり、主に以下の場所から雨水の侵入が考えられます。

1.屋上、屋根からのケース

雨漏りの一番の原因は、屋上や屋根の防水層の劣化によりひび割れや破損部分から水が入り雨漏りします。

屋根の瓦がむき出しになっていれば防水してあっても雨漏りの原因となります。

2.外壁からのケース

雨漏りの意外な原因の一つに外壁から入る雨漏りがあります。
タイルが剥がれている場所や、外壁の亀裂から侵入します。

雨漏りの原因で一番見つけにくく防水屋泣かせの場所となっています。

3.雨戸、サッシからのケース

雨戸、サッシにも防水処理が施されており内側に防水樹脂を塗り、サイドにはシールと呼ばれるコーキング剤を周りに埋め込んであります。
そのコーキング剤が、劣化により剥がれたり、ヒビが入ってそこから雨漏りが起こります。

雨が当たらない住宅の雨戸やサッシからでも結露が原因で雨漏りが起こるケースもあるので油断ならない場所でもあります。

4.ベランダ、バルコニーからのケース

アパートやマンションで多く見られる雨漏りの原因が上の階のバルコニーからです。

ベランダには雨水を流すために少し斜めな作りになっていますが、側溝と呼ばれる雨水が流れるくぼみにも防水処理が施されています。
防水材の劣化や不意に傷をつけたことによりそこから雨漏りが起こります。

修理は、上の階の住人と連絡を取り合いながらになり時間がかかる作業となります。

防水工事による雨漏り修理の種類

防水工事による雨漏り修理2

防水の施工の種類は大きく分けて5種類あり、ここではコストや耐久性などの各施工のメリット・デメリットをご紹介します。

1.ウレタン防水

ウレタン防水とは液状のウレタン樹脂を床面などに広げ、乾燥させることでゴム状になり密封性の高い膜を張ることで防水することができます。

メリット
  • 価格が安く防水性に優れている
  • 施工のしやすくどの様な場所でも塗ることが出来る
  • 防水工事で一番ポピュラーな施工方法
デメリット
  • 紫外線に弱く、他の素材より耐久性が弱い
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • ウレタン樹脂を乾燥させる時間が必要になり、施工期間が長くなる
施工費用 1㎡ 3,000~7,000円

2.アスファルト防水

アスファルト防水は古くからある防水工事の一つです。
道路などに引かれているアスファルトをシートにコーティングし、熱を当て溶かし、貼り付けて防水します。

メリット
  • アスファルトの高い防水性と耐久性で面積の広いビルやデパート屋上に適している
  • 速乾性に優れており工期時間が短い
デメリット
  • アスファルトを溶かすため、高い温度の熱や火を使うので、匂いと煙が発生する
  • 防水性、耐久性はあるものの、高い技術が求められ職人により防水の差が出る
  • 材料が高く、近年では熱を使わないアスファルト防水もありものの、技術が必要になり施工費用は高くなる
施工費用 1㎡ 4,500~9,000円

3.塩ビシート防水

塩ビシート防水は比較的新しい施工方法で、耐久性、防水性が高く、仕上がりの良さが特徴的です。

メリット
  • 施工場所を選ばずベランダ、・バルコニーには密着工法、屋上には機械固定方法と使い分けることができる
  • 機械固定方法で施工するとシート浮かしたまま張ることができ、下地処理を最低限で済ますことができる
  • 耐久性とコストのバランスがよく、屋上の改修工事の際に近年では選ばれている施工方法
  • 有機溶剤を使わないので臭いや煙が発たない
デメリット
  • シートを張り合わせていくので、複雑な形状の建物には不向き
  • 機械固定方法では振動機器を使用するので振動、騒音が出る
  • まだ新しい施工法のため、施工できる職人が少ない
施工費用 1㎡ 3,500~7,500円

4.ゴムシート防水

ゴムシート防水とはゴム性のシート張り合わせて防水します。塩ビシートが出る前までの主流のシート防水です。
主に屋上防水に用いられます。

メリット
  • 材料費が安く、施工がしやすいので施工費用が安く抑えられる
  • ゴム製で軽く建物への負担が少なくなる
  • 臭いも騒音も無い
デメリット
  • 建物の湿気により施工不良が起こりやすい
  • 施工費用は安いが耐久性が他の施工方法に比べて弱く、改修工事の時期が早くなるので結果的に割高になる
施工費用 1㎡ 2,500~6,500円

5.FRP防水

FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略称で、強固で高い防水が必要な場所で用いられる施工方法です。

メリット
  • FRPは車のボディーパーツやロケットにも使用されるほど強固で軽く、耐久性、防水性では一番の施工方法
  • 施工期間が短く1~3日ほどで済ますことができる
デメリット
  • 強固で耐久性に優れているものの、伸縮性がなく地震や気温で起こる建物の伸縮でひび割れが起こりやすい
  • ベランダや狭い面積の屋上でしか施工できない
  • 施工費用は高く、紫外線にも弱いため定期的なメンテナンスが必要
施工費用 1㎡ 4,000~9,000円

他には、サッシ・雨戸に施されている、シール材を窓枠に埋め込むコーキング防水や外壁からひび割れの場所を特定して雨漏りを止めるクラック補修といった方法もあります。

どの施工方法にもメリット、デメリットがあり、施工する場所や面積、建物の形により施工費用が変わってきます。

雨漏り発生時に自分でもできる応急処置や防水処置

防水工事による雨漏り修理3

1.バケツとビニールシートで応急処置

一般的な応急処置で、床を守るためにビニールシートを下に引いてバケツを置き雨水を受けましょう。

2.防水テープを使っての応急処置

ベランダや屋上で大きな亀裂が見受けられたら、防水テープを張って応急処処置ができます。
水気でテープが剥がれてくるため、よく水を吹きとって乾燥させてから貼ってください。

3.コーキング剤を使っての応急処置

コーキング剤をホームセンター等で購入し、外壁やベランダ、屋上で小さな亀裂や穴が見られたたらコーキング剤を埋めこみ応急処置ができます。
こちらも水を拭き取り、乾燥させてからコーキングをしてください。

コーキング剤にはウレタン製とシリコーン製があり、外で使うのはウレタン製、部屋の中で使うのがシリコーン製という使い分けです。

4.応急処置の際にやってはいけないこと

一人で屋根に登り、ビニールシートを張ることは絶対にしないでください。
屋根に登り、落下死亡事故は毎年起きており、屋根仕事は専門業者でも2人以上で行いますので、決して一人で登らないでください。

上記の防水テープ、コーキング剤の使用はあくまでも応急処置です。
更に施工場所をにより適切な使用用途があり、間違った方法をすると改修工事の際に余計に費用が掛かることもあります。

応急処置の際は適度の使用に収めてください。

まとめ

今回は、雨漏り修理の方法の一つとして、防水工事に着目して解説をしてきました。
本記事で解説をしたのは代表的なもので、更に細分化した施工もあり単に防水工事といっても様々な職人がおり、時代と共に防水工事も進化しています。

雨漏りはいつどこで起こるかわからず、建物があるかぎり起こり得る問題です。
建物の資産価値を守るために、定期的なメンテナンスや改修工事を行うことをオススメします。

どこに相談するか迷っているという方は、是非一度リペアルーフへお問い合わせください。

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